中古とアンティークの違い

細々とですが古物取引の仕事をしております。

趣味がこうじて古物商許可申請をしたのがきっかけで自営業者になりました。
最初は自宅での一畳起業。
その後荷物が増えてきたことと公私の区別があった方がいいなーという気持ちで2年前より現在のアラフォーマンションで仕事をしております。

古いものが好きでこの仕事をしておりますので、古いから、汚いからという理由で古いマンションを選択肢からはずすということはありませんでした。


話は変わりますが中古とアンティークの違いってなんだと思いますか?
国語辞書にはこう載っていました。

中古:使って、やや古くなっていること。また、その品物

アンティーク:古美術。骨董品(コットウヒン)。年代を経て品格があること。また、そのさま。

どちらも古いことは間違いありません。
アンティークの方が中古よりもうんと年を重ねているのだと思います。
でもうんと古いだけでもアンティークと言えないような・・・。

ものがいいから。
職人技の仕事がみえるから。
有名な方の作品だから。

色々あると思いますが私が思うアンティークは・・・・。
あくまでも「私が思う」です。

私が思うアンティークはそのものにSTORYがあること。


たとえばお茶席で登場するお茶碗。

たとえ銘がはいっていない(ブランドものでない、もしくはわからない)お茶碗でも
最初に入っていた箱の上にもう一回り大きな箱をあつらえて二重箱にしたりする。
持ち主が大切にしたい気持ちであつらえるんですね。

お抹茶をいれる茶入れにも仕覆という布袋がついているのですが、
それを一つではなく、布を変えて複数枚あつらえることもある。
衣装持ちというのだそうです。

そういったお道具はだいたいがいわゆるブランドものなのかもしれませんが、
私はそのブランドよりもそのSTORYに魅力を感じます。

代々の持ち主がその物を大切にしてきた歴史がある。


もちろんお洋服をたくさんあつらえてもらえるようなお道具はそのお道具自体に魅力があって、そうしたくなる何かがあるはずです。

人間もそうですね(笑)


お洋服で着飾る前に自分自身が魅力ある人になることが大切。


そして中身もだけど、姿形(すがたかたち)もやっぱり大切です。


なんでも鑑定団で中島誠之助さんがおっしゃるでしょ?

「この茶碗、姿がいいですね~。」

「この色合い、色気が感じられますね~。」


やっぱりアンティークの条件として見た目もはずせないのよね。



はーーーー




・・・・・・・・・・・・・あと3㎏痩せたい。

私のことはおいといて、
このマンション、代々住んできた人が丁寧に手入れをしてあげればもっと素敵になるはずなのに。
日本にはそういう考えがなかったのですよね。
新築のときが最高の価値であとは下がる一方。



特に賃貸の物件は自由にさわることができないのですから当然です。



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